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Funny Bunny
ふっふっ、兄チャマ気づいてないデスね。 こうして四葉がチェキしてるなんて思いもしないみたいデス。 ……ん? あれ、今何かポケットから…… あ〜! 大事な兄チャマの写真! あわわわわ…… ふ〜、良かったデス。 あ、あれ? 兄チャマの姿がない…… おっかしいデス。人通りも少ないし、兄チャマが寄るようなお店もないのに…… 「お〜い」 「ひゃっ!」 な、なんデスか!? まさか組織の刺客が!? 「何か狙われるような事したのか?」 「実はロンドンにいた頃……って兄チャマ?」 「よう」 そこには、紛れもなく今の今まで四葉が尾行していた兄チャマがいたのデス。 「あ、兄チャマ! いつの間に!?」 「四葉が大声出して、大慌てで地面に伏せてた間に」 「それにどーして四葉が秘密組織に狙われてることまで……」 「声に出てたぞ」 しまったデス。四葉最大の不覚〜! 「あ、兄チャマ、別に四葉は狙われてなんかいないんデス。その、あの、狙ってるのは四葉のほうで……」 「どんどん墓穴掘ってないか?」 「バケツ?」 「ん、まあいいや。なんか食べにいくか」 「え、あ……はいデス!」 ふ〜、なんとかごまかせたデス…… 今日は四葉の誕生日なんデス。だから四葉、兄チャマがプレゼントを買ってくれるか持って、兄チャマを追跡してたデス。 でも、兄チャマ全然お店に入んないから…… 四葉がイギリスから来て、初めての誕生日なのに…… 「食べないのか、四葉?」 「……え?」 「アイス」 見ると、兄チャマが四葉の前のアイスを指差してたデス。 「あ、食べる、食べるデス……クッ、頭が痛いデス。兄チャマが毒を盛ったデス……」 「いっぺんに食べるから頭が痛くなったんだ」 「うう〜」 「ほら、これでどうだ?」 「え……?」 何かあったかいものが四葉のオデコに当たったデス。すると、頭の中の痛いのがスーっと消えていって…… 「気持ちいい……」 「よかったな」 「兄チャマの手、すごいデス。四葉の頭の中の痛いのが消えちゃった」 「魔術士だからな」 「千影姉チャマ?」 「違うと思いたい……それにこの魔法は、四葉にしか効かないしな」 「じゃあ、四葉だけの 四葉と兄チャマは色々な所に行ったデス。ゲームセンター、カラオケ、デパート…… でも、四葉への誕生日プレゼントはどこでも買ってなかったデス…… 「楽しかったデス」 「色んなとこ行ったからな。おかげで小遣いがパーだ」 「金欠兄チャマもチェキデス!」 「やめてくれ……あ、そうだ思いっきり忘れてた」 そう言うと兄チャマは鞄の中から1冊の本を出して、四葉に差し出したデス。 「ボロボロの本デスね」 「そりゃ何年も前の本だからな。探すの苦労した」 「じゃあコレ……」 「誕生日プレゼント」 「ありがとうデス兄チャマ!」 でも、どうしてこの本が誕生日プレゼント? 「それは俺も読んだ事があるんだ」 「え?」 「子供の頃に何度もな。で、ロンドンのじいちゃんとこに行った時に忘れちまったみたいなんだ」 「ロンドン?」 「読んでみな」 魔術士の弟子の男の子、そしてその仲間が冒険する…… 「四葉読んだ事あるデス、コレ!」 「前言ってたし」 「え?」 「言ってたろ? 魔法を使う男の子が出てくる本、題名は何だっけって。俺も題名は覚えてなかったから、市営図書館とかで探しまくったんだ」 「兄チャマすごいデス!たった1つのヒントだけで探し出してしまうなんて」 「言ったろ。俺は魔法使いだ」 「でも……チェキ〜!」 「うわっ」 「今度は四葉の番デス! 絶対兄チャマの探し物を見つけてみせるデス!」 「だからって背中に乗るな!」 「兄チャマの頚動脈発見! チェキデス!」 「誰にだってあるわい!」 兄チャマのあったかい背中にくっつきながら四葉は思ったデス。 四葉は、最高の兄チャマを持って幸せだって! "Funny Bunny"closed.
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